2014年03月21日

次年度へ向けて

こんにちは。宮田です。
更新が遅れましたが、ものラボの活動は続いています。

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↑3月23日に石川県の内灘町で開催される「東京大学キッズセミナー」でも、ものラボがお手伝いしています。どうやら、たくさんの応募があったようです!

さて、今年度はものラボの活動は3年目を迎え、「ものづくり教育」における立ち位置も見えてきました。新しい技術を取り込みながらも、技術一辺倒にならず、身近な人・学校・地域を巻き込みながら、じっくりと「ものづくりの下地」を作っていくことが、最終的な目標なのだと(私は)考えています。メインの活動だった高山プロジェクトでは、保護者、学校、行政、そして和井田製作所の方々に多大なるご協力をいただいたおかげで、この目標も少しは達成できたのではないかと思います。ありがとうございました。

話は変わりますが、実はちょうど今、言語処理学会という学会に参加しています。機械(自動)翻訳、自動要約、データマイニング、情報検索といった言語処理の幅広い分野に関する研究成果を発表する学会です。当然「言語」処理学会なので、「言語(テキスト、コーパス)」に関するタスクがメインなのですが、「言語」だけを切り出して現実世界に接近するだけでなく、もっと外部の豊かな情報を取り込むことも必要だと感じます。そう考えると、ものラボでやってきた、センサーによる世界情報や3Dデータ(三次元情報と呼ぶことにします)も、実は「言語」の理解と接点を持っているのではないかと思います。三次元情報にとっての言語、言語にとっての三次元情報、といった問題も、ものラボの活動とあわせて、考えていきたいです。

(話は戻って・・・)ものラボは次年度も続きます。
ものづくりの流行りに乗ることは実はそれほど難しくなく、(お金さえあれば)最新装置を導入して何となく新しいことをやった気になれます。しかし、それがものづくりへの定着を保証するわけではありません。最新装置を触って、「すごいなあ、でもよくわからないなあ」で終わってしまうかもしれません。今、多くのメディアがここぞとばかりに取り上げている「3Dプリンター」の話題も、「何ができるか」に焦点が当てられがちで、これまでのものづくりとどうつながっているか分かりにくく、また3D技術を「楽しむ」ためには少なくとも何(知識・技能・経験)が必要かに関する議論もあまりありません。上で述べたようなものとはまた別の「ものづくりの下地」といっていいでしょう。これが不十分なままでは、3Dでしかできない新しいものづくりを進めることは難しいし、何よりすぐに飽きてしまうのではないでしょうか。自戒も含めて、「ものづくりの下地」をいかに整備するかが、次年度の課題です。

教育は、本質的に時間がかかります。短期的に成果が出なくても、ものラボのワークショップへの参加者が10年後に「あ、そういえば、ものラボでやったことはこういうことだったのか」と分かってもらえるように、できるだけ準備をしていきたいと思います。

宮田

posted by ものラボ at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮田 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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