2013年11月29日

センサーの世界

こんにちは。宮田です。

先週の土曜日は、高山ワークショップでした。
私は今回「センサーの世界を体感しよう」というプログラムの講師を務めました。

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後づけ的ですが、実は「センサーの世界を体感しよう」という言葉には2つの解釈が込められています(ということにワークショップ直前に気が付いただけですが)。

ひとつは、センサーの様々なパーツやその原理・機能を、具体的な操作を通じて理解するという解釈です(これはもともとの解釈です)。
そしてこの解釈に対応して、今回は、センサーの説明と希望者によるセンサー(電子工作)体験を実施しました。

最初に「センサーってどんなのがあるか知ってる?」と聞いたら、いきなり挙がったのは、「赤外線センサー」。最近の携帯ゲーム機に欠かせない機能みたいです。しかし、それ以外のセンサー利用例は「自動ドア」(これも「赤外線センサー」だと思いますが)くらいで、なかなかその場では出てきませんでした。

実はこれは当たり前といえば当たり前です。センサーというのは、基本的には、もともと目につかない(気づかない)ように使われるものだからです。それこそ家の中で使われているセンサーを数え上げれば、それこそ何十では収まらず、何百、何千とあるでしょう。にもかかわらず、「赤外線センサー」がいきなり挙がって他のセンサーがほとんど挙がらなかったのは、「赤外線センサー」は例外的に、特徴的な機能として表示・宣伝されることが多く、センサーとして意識されやすいからでしょう。

続いて、興味のある人を対象に、センサー(電子工作)体験をしました。

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具体的には、ボタンを押す圧力に応じて、LEDが点灯する簡単な装置を作りました。使ったのは圧力センサー、LED、マイコン(Arduino)、ブレッドボード、ワイヤー、抵抗、電池くらいです。プログラムは先に書き込んでおきました。

見本を作っておいて、それを真似して組み立てる方針にしたところ、みな熱心に試行錯誤しながら、制作に取り組んでいました。単純に真似をするといっても、プラスとマイナスを考慮しなければいけなかったりで、結構難しかったと思います。でも、驚異的な集中力で(※いつも発揮してください(笑))仕組みを理解しようとしていたので、嬉しかったです。

最後に電流の流れと、値を取得する仕組みを簡単に種明かしすると、全員完成に至ることができました。短い時間でしたが、これで、なんとなく仕組みがわかったかな?


さて、「センサーの世界を体感しよう」のもうひとつの解釈に移ります。
これは、センサーが感知している世界を、私たち人間が体感するという解釈です。何だか意味ワカラナイかもしれませんが、もう少し説明すると、ある特定の感覚を持ったセンサーをいじることで、そこから立ち戻って、私たち自身の感覚が改めて意識化されるということです(さらにわかりにくい?)。

例えば、「圧力センサーを押す」という操作は、「圧力センサーから押される」ことでもあり、それにより、人間の指に備わっている圧力を感じ取る能力が発揮されます。
「温度センサーが温度上昇を感知する」というのは、「温度センサーを持っている手の温度が取得される」ことでもあり、それにより、自分の手の暖かさが意識に上ることにつながります(まだワークショップでは温度センサーを使っていませんが)。

このように、圧力などのいわば普段当たり前に、無意識に、受容し、行使している感覚をピンポイントで取り出すことで、よりその感覚を顕在化させることができます。そして、その感覚は、しばしば気持ちよく、度を過ぎれば不快でもあります。また、人間の感覚とセンサーの感覚の解像度(繊細さ)は一致しないので、そのずれを感じることもあるでしょう。自分では意識していないくらいの力加減で、圧力センサーが反応してしまうことへの単純な驚きや違和感をなんとなく感じてもらえたのではないでしょうか?

センサーという「機械」の操作から翻って、「人間」の感覚も鮮明になってくることの面白さ、これがセンサーの美味しさかもしれません。


宮田


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2013年11月19日

高山ワークショップ第4回に向けて

オリビア・ハッセーといったら布施明でしょ!
武井です。

さて、今週末は高山ワークショップの第4回が開催されます。
僕ら学生スタッフは交代で、全5回のワークショップの中の3回に参加しています。
ちなみに僕の参加回は、第1・4・5回です。

ということで、久々のTAKAYAMA―ッ(・▽・)ノ
約1か月半ぶりのワークショップ参加ということで楽しみです。
特に、子どもたちがつくったピタゴラ装置は写真でしか見ていないので、どんなものが出来ているのかリアルに見られるのが待ち遠しいです!

子どもたちに楽しんでもらうことを第一にしつつ、自分も適度に楽しんできたいと思います♪
ではまた〜

P.S.オリビア・ハッセーのベーコンナンバーは2です。

武井


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2013年11月10日

モノラボ・サイド・ストーリー

高山からの帰りのバスで、『ロミオとジュリエット』を読みました。

『ロミオとジュリエット』は戯曲なので舞台がメインですが、このタイトルからは、レオナルド・ディカプリオとクレア・デインズの映画版を思い浮かべる人もいるかもしれません。あるいは、この作品を現代的に翻案した『ウエスト・サイド物語』(舞台も映画も有名ですが、特にナタリー・ウッド主演の映画版が有名でしょうか?)を思い起こす人も多いかと思います。

悲劇の代表的作品として(といってもシェイクスピアの四大悲劇には入っていませんが!)、様々な創作活動に影響を与え続けている当の戯曲『ロミオとジュリエット』も、実は過去の作品の焼き直しに近い形でつくられました。詳細な説明は、数多あるシェイクスピアに関する本や、文庫本の後書きでも触れられているので、ここでは省略しますが、直接にはアーサー・ブルックの『悲話ロミュスとジュリエット』(1562年)に拠っているそうです。それ以外にも、多くの題材があり、この物語のほとんどのパーツは、既に存在しています。見方によってはそれを組み合わせてつくっただけ、といってもいいくらいです。
にもかかわらず、やはりシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』はオリジナルであり、他の作品の単なる模倣として低く評価されるのではなく、シェイクスピアの作品として(ここでそもそもシェイクスピアの実在を疑う説は保留します)、後世まで読み継がれ、創作意欲を刺激し続けているのはなぜなのでしょうか?
それは、読んでのお楽しみということで・・・


さて、高山ワークショップに話を移します。全5回のプログラムで制作している装置、実は、一人ひとりが作っている部品をある程度抽象化して、機能要素を取り出すと、結構同じようなものだったり、既にあるものだったりします。ほとんど何かの「真似」にならざるをえない状況です。
そしてこれは、発想の豊かさ以前の問題であって、木片や鉄球、糸、チューブなどの素材の持つ特性から自然に導き出される機能は、驚くほど有限であり、その組み合わせで部品を作るとしても、「真に想像を越えたもの」はなかなか出てこないものです。自分自身に対しても「こんなにも当たり前のことしか思いつかないのか」と焦る思いもあります。まあ、そんなもんです。


ああ、それでは私はどうすればいいのでしょう。ロミオ様?


1つは、もう奇をてらおうとせず、素材の「機能」をとことん追求すること。磁石だったら「磁力」を徹底的に有効利用し、竹串だったらとにかく「突き刺す」仕組みにこだわってみることです。これは、当たり前のことですが、実際にやるとなると難しく、「どうしてもこの部分には、硬い木の板じゃなくて、ダンボールの柔軟性を使わなくてはいけない」といったような素材への執着が肝心です。子どもたちの作品を見ても、この鬼気迫る執念を感じられる部品はまだ多くはありません(過大要求でしょうか?)。また部品同士のつなぎ方も「機能」に関わる側面で、装置全体的な機能の構成をどのように練り上げていくかは、これからのワークショップの課題になりそうです。

もう1つは、反対に素材の「機能」を一旦脇においておき、素材の「形」「重さ」「温度」「色」「ざらつき」「匂い(?)」「味(??)」をそのものとして捉えた上で、その可能性を考えてみることです。子どもたちはむしろこっちの方が得意なようで、「そんなものを転がすの?」「なんでそんな使い方をするの?」といったような、考えているのか、考えていないのか、でも自然とやってしまうのか…なかなか発想が読めないパーツを生み出していくので面白いです。


どうやらシェイクスピアの面白さも、ストーリー構成についての超一流の巧妙さだけでなく、ことばを変形させ、浮かせ、加熱し、色・歯ざわり・香り・味を付けるそのあり方にもありそうです。


宮田


(2013/11/10、追記)
この後、母と話していたら、「『ロミオとジュリエット』の映画版といったら、オリビア・ハッセーのでしょ!」と突っ込みを受けました。そういえば、そうでした。。

posted by ものラボ at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮田 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月08日

難しい!

こんにちは。佐々木です。
明日高山ワークショップの3回目が開催されます。
今回は僕が講師を拝命しているのですが、以前武井さんが言っていたように、プログラムを考えるのはとても難しいです。

子供たちに伝えたいこと、感じてほしいことを念頭に置きながら全体の流れを組み立てていくと、どうしても細部まで気になってしまいます。
同じ内容を話しても、伝える方法、話し方、言葉遣いによって子供たちの受け取り方が異なってくるでしょうし、その違いのために僕らの伝えたいことが伝わらないというのは、出来れば避けたいな、と。

そんなこんなで今もスライド準備中です(笑
楽しく手を動かしてもらえればな、と思います。
posted by ものラボ at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐々木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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