2013年08月28日

ものづくりの根っこ

こんばんは、宮田です。

既に二人のスタッフが、先日の高山での試作ワークショップの活動報告してくれたので、それほど付け加えることはないのですが、今回の活動が地域の新聞に取り上げられたので、少し報告します。

・高山市民時報(2013.08.26号)「生徒ら"ピタゴラ装置"試作:10月のワークショップに向け
・岐阜新聞(2013.08.22号)「10月から小学生ものづくり講座:高校生ら「楽しさ伝える」
・中日新聞(2013.08.22号飛騨版)「面白い!からくり作り:高山「ものラボ」前に学生ら

※実は、私たち東京のスタッフは、これらの新聞を入手するのが難しいのですが、和井田製作所の方がお報せくださいました。

試作ワークショップでは、和井田製作所の方に加えて、地元の高山自動車短期大学と高山工業高校の多くの生徒・教師のみなさまにご協力いただきました。
そして、2日間の比較的小規模な「試作」にも関わらず、地域のメディア、教育・行政関係者の方がたくさんお越しくださいました。

201308takayama5.jpg

ものラボの活動が、高山に根付いてきた証拠でしょうか。本当に、ありがとうございます。
あと、ちょうど「本番」のチラシもできましたので、ここに掲載します。デザインは去年のままですが(すみません、ここにあまり時間をさけませんでした)・・・その分、ワークショップ内容は一層パワーアップしていますので、ぜひ楽しみにしていてください。

2013takayama1.jpg

2013takayama2.jpg


さて、近年の出版・テレビを賑わせている「次世代ものづくり」。廉価な3Dプリンターの登場に相まって、華々しい未来像が至る所で喧伝されていますが、正直なところ、どの話も似たり寄ったりで、既視感を覚えずにはいられません。
そして、少なからぬ議論が、ものづくりデータが世界中を駆け巡り、そのデータを介して人々がつながり合うことに、その変革の力点を置こうとしているのですが(もちろんそれはそれとして全く正しいのですが)、やはり実感として、「もの」に関わる「ひと」を考えるのであれば、いきなり日本全国や世界の人々を考えるのではなく、友だちの「あの人」や隣に座っている「この人」、地域・学校の「彼ら/彼女ら」を考えるのが先であり、それを抜かしてしまっては、結局のところ長続きするものづくりは成し得ないのではないかと思います。

ささいなことかもしれませんが、高山での活動のように、地域の中で注目され、協力してもらい、また一緒にものづくりをする、ということは、とても幸せなことなのかもしれません。


高山の名酒「氷室」(茶色い季節限定版の方!)を味わいながら、そんなことをふと思う夏の夜でした。



宮田
posted by ものラボ at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮田 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月24日

人の力を見つめる

こんにちは、佐々木です。

武井さんが書いていますが、高山でのワークショップが無事終わりました。
次回は一緒にスタッフとして参加してもらうことになりますが、彼らならきっと大丈夫でしょう。
今後も東京で準備を行い、良いワークショップになるよう頑張ります。

さて、今回はピタゴラスイッチ作成の合間に和井田製作所の工場見学を行いました。
かくいう僕は昨年から和井田製作所に赴いているのですが、実際に工場を見学したことはありませんでした。
なので今回、チャンスとばかりに、高校生・短大生に混じって工場内を見学させてもらいました。

改めて紹介すると、和井田製作所は機械部品を作る機械(工作機械)を作成している企業で、その工作機械はμm単位の精密な研磨、切削が可能なことで知られています。
…と、言葉で書くのは簡単ですが、このμm単位の加工は生半可な技術力では出来ません。

精密加工の実現には、機械自体が正確に組み立てられている必要があります。
工作機械は2m近い大型の機械ですが、それを組み立てるときに許容される誤差は、当然μm単位のもの。
およそ100万分の1の誤差しか許されません。
マシニングセンターで加工したものを人力で摺り合わせ、どの面でも誤差が出ないようにしていきます。
その作業が正確に行われていなければ、プログラムによる制御が全てずれてしまうからです。
案内していただいた方は、わずか1μmの誤差でも動作が狂うような誤差であれば絶対に許されない、と仰っていました。
このような地味な行程があって初めて、精密加工が実現できるのです。

僕は何となく、精密な機械は機械が自動で作っていると考えていましたが、それは大きく間違っていることがよくわかりました。
設計で機械自体の剛性を高める作業も、部品を摺り合わせる作業も、和井田製作所の誇る技術は、全てが人の力によって支えられている。
機械は正確性のチェックこそ出来るけれど、その正確性を実現させることはできない。

和井田製作所はまさに「日本の技術力」という言葉を体現したような企業です。
ですが、そこで活躍しているのは確かな技術を持った個人であり、機械ではありません。
「高い日本の技術力」なんて言葉を使えば、何だかカッコよさそうでスマートな気がしてしまいますが、それはアタマの中での空想にすぎないのかもしれません。
実際には、地味で目立たない個人の力が、本当にカッコいいもの、素晴らしいものを作り上げている。
そういう個人の力に対して、僕らはもっと目を向けてもいいのではないかな、と思いました。

それにしても、髪の毛程度の太さ(およそ100μm)のドリルとか、0.20μm程度の研磨誤差(研磨のでこぼこ)とか、見てるだけでわくわくしませんか。
こういうのを周りの方々に言うと若干引かれるのですが…。

佐々木
posted by ものラボ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐々木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月23日

準備ワークショップin高山

私達のラブリーK・Bのみなさん
こんにちは。
(このネタがお分かりになる人は僕とお友達になれると思います。なりたくないかもしれないけど)

改めましてこんにちは!
武井です。

この火曜・水曜は岐阜県高山市の和井田製作所にお邪魔し、今秋のワークショップに向けた準備ワークショップを行いました。

んん、準備ワークショップとはいったいどういうことなのでしょう…

ものラボでは、昨年度と同じく10月から12月にかけて高山市で小学生を対象にしたワークショップを開催します。
昨年度の良かった点・悪かった点を踏まえて会議を重ねた結果、今年の内容は主に2つの点で改良されていると思います。

1つ目はプログラムの内容。
今年は「ピタゴラ装置製作」をメインテーマに据え、オリジナリティのある装置の完成を目指すプログラムを予定しています。
昨年度はピタゴラ装置を5回のプログラムのうちの1回のテーマとして扱いましたがなかなか子供たち独自の仕掛けを作る段階までいけなかったという反省や、グループで協力して取り組んだことが子供たちや保護者の方に好評だったことなどから今年はこのような方向で行こう、ということになりました。
また、昨年度に引き続きの3Dプリンターや、昨年度にはなかったセンサーも扱い、ピタゴラ装置製作という軸を保ちつつ様々な体験が出来るプログラムとなっています。

2つ目は参加するスタッフ。
昨年度は僕たち学生と経験豊かなメンターの方々がスタッフを務めました。
今年は、これに加えて、高山市の高校生・短大生にもスタッフとして参加してもらおうと考えています。
このことは、参加者の年齢層が広がって異世代交流がさらに充実すること、地元の若者の参加でさらに大きな地域貢献となること等々メリットがあると予想されます。

そこで、今回は、秋にスタッフとして参加してもらうことを予定している高校生・短大生の方々への説明とピタゴラ装置作成の体験ワークショップになっていたのです!

参加してくれたのは高校生9名と短大生2名の計11名でした。
3つのグループに分かれてピタゴラ装置を作り、仕掛けの原理を理解したり小学生に教える時のポイントを考えたりしました。
素直で熱心な人ばかりで一生懸命に取り組んでくれ、最終的には各グループとも立派な装置を完成させていました。

その中で特に僕が印象的に感じたのは、自分たち自身で考える姿勢です。
実は一部のスタッフは月曜から高山に入り、見本となるピタゴラ装置を製作していました。また、ピタゴラ装置の本も参考にと用意してありました。
しかし、たまにはこういった見本装置や本を見ていたものの、彼らはほとんどの仕掛けを自分たちの力で考え作り上げていったのです。
既存のものに頼り過ぎず自分たちのアイディアを大切にしていった結果、三グループ三様と言うか、互いにかなり異なる装置が出来上がり、見ている側としても本当に楽しむことができました。
仕掛けの中には秋のプログラムでも取り入れられそうなものも複数あり、本当に意義深いものであったと思いますし、秋のワークショップに向けて期待が高まりました。
(ちなみに2日目には引率の先生方のチームも装置を作られたのですが、こちらもやはり先生は凄いなと感嘆してしまう完成度でした)

様々な人が関わるこのモデルが、ぜひ成功し発展していくと良いなと願わずにはいられない準備作業となりました(^p^)

…ちなみに、「私達のラブリーK・Bのみなさん」というのは叶姉妹のオフィシャルブログ「ABUNAI SISTERS」の出だしの挨拶です。
僕は常々「叶姉妹は素晴らしい!並みの芸人より面白い!」と絶賛してきたのですが、最近そもそも叶姉妹は「面白い芸人」なのではないかという疑いに囚われてなりません…

ではまた〜☆


武井


posted by ものラボ at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 武井 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月19日

高山ワークショップ準備

こんにちは。宮田です。

実は今、高山の和井田製作所にきています。
秋冬の高山ワークショップに向けて、色々準備をしています。

今日は、ビタゴラ装置の試作をスタッフ・メンターで行いました。
去年も色々作ったので、簡単に進むかと思いきや、やっぱり一筋縄にはいきません。

また今年は、電子工作も取り入れていますが、これも思ったように動きません。。
実際の機構に組み入れるには、細かい調整が欠かせないことを痛感します。

とまあ、挫折要因ばかりですが、みんなで楽しくものづくりしています!

それでは。

宮田


posted by ものラボ at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮田 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月16日

千差万別のセンサー

こんにちは。宮田です。

現在企画を進めている、高山ワークショップでは、Arduinoを使った電子工作を取り入れる予定です。

おそらく電子工作未経験の小学生(4-6年生)を対象としており、かつ説明に使える時間も限られているため、どのような構成にするか、考えあぐねています。
こっちで作ったキットをただ組み立てるだけであればブロック遊びと変わらないし、かといって電子回路の仕組みを講義しながら(まあ、そもそも自分もわかっていませんが)、ハンダ付けしながら一つ一つ回路を組み上げていく余裕もありません。
私としては、身の回りに溢れていながら、普段意識することの少ないセンサー(sensor)の存在・役割・仕組みを、頭と身体でなんとなく感知(sense)してもらえるようなワークショップにしたいと考えています。

ポイントは
センサーの意識化:そもそも身の回りのセンサーは、水道・ガス・電気といったインフラ・基盤に関わるもので、「異常」をきたしてはじめてその存在に目が向く類のもの。そもそもどんなセンサーがあるのか?何が「見える」ようになるのか?
センサーの理解:当然ながらセンサー単体では、何かを感知することしかできない。感知した情報を取得・処理した上で、他の機構に出力していく仕組み・構成要素・流れを確認する。センサーはどう使われているのか?
センサーの使用:実際にセンサーやマイコンといった電子部品を使い、プログラムを書きながら、何かしらの「仕組み」を実現する。実際、センサーをどう使うのか?

最終的には、センサーを使った仕組みを、より大きな「もの」の中に取り入れる予定です。
うまく、つながるといいのですが。


思索(試作)は続く・・・

宮田


posted by ものラボ at 13:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮田 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。